香川在住の黒川瑛斗さん(茅ケ崎西浜高校2年)が、3月15日に東京で開催された「第9回K-1アマチュア全日本大会」の一般Bクラストーナメント・55kg級で優勝した。
K-1アマチュアはK-1の普及を目指し、性別・年齢を問わず参加できる競技。年代・体重別に分かれ、選手レベルに応じてAからCクラスが設けられている。
Bクラスは2分1ラウンド。高校1年生として出場した黒川さんは、予選にあたる昨年11月の東日本大会で15人中2位通過。今年3月の全日本では6人でトーナメントを争い、空手からの転向約1年で優勝を掴んだ。
小学校1年生から親の勧めで空手を始めた黒川さん。周囲と比べて身長が低く、中学3年生になる頃には成績が伸び悩んだ。「どこかで自分を変えなければ」。そんな時、昔テレビで見たK-1の試合が脳裏に蘇った。すぐさまその憧れの先輩が所属する相模大野のK-1ジムの門を叩き、高校生活とともにK-1への挑戦が始まった。
東日本で敗れた相手に雪辱果たす
東日本大会では、決勝で積極的に前に出る選手と対戦。気圧されて後退してしまい、全日本への切符は掴むも、結果は2位。メンタルの弱さを反省し、市内堤で何人ものアスリートを世界一へ導いた深井諭さん(38)の指導を受け始めた。深井さんは「もともと運動能力は高い選手。あとはどんな場面でも冷静でいられるメンタルが必要だった」と話す。
放課後、週6回のジム通いに加え、深井さんのもとで精神と肉体を限界まで追い込む。大会1カ月前にはジム所属のプロに混ざって研鑽した。
全日本大会では初戦の格上選手を下し、2回戦も勝利。決勝の相手は、東日本決勝で敗北を喫した因縁の選手だった。試合のビデオを見て研究を重ね、カウンターのタイミングを掴んでいた黒川さんは、ポイントを重ね判定勝ち。「冷静に、作戦通りに動けた」と勝利を振り返る。
5月には優勝するとプロデビューの資格を得られるK-1甲子園が控える。「目指すは高校ナンバー1」。次なる目標に向け、闘志を燃やす。
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