茅ヶ崎版 掲載号:2020年7月31日号 エリアトップへ

漁師の文化、色濃く 南湖地区を中心に

文化

掲載号:2020年7月31日号

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 近年はしゃべる人が少なくなり、馴染みが無くなったものの、茅ヶ崎にも方言がある。主に南湖や柳島などで使われ、海や漁にまつわる用語が多くみられる通称「海ことば」と、市内北部の農家や旧家に伝わる「山ことば」に大きく分類されるという。前編となる今回は、海側の「南湖のことば」について紹介する。

 『今日はメッポーケースデッケーの捕れたから、やるぞー。ウンナラカシテコー』『田植えでゴッチョキッチャッタエー。最近ゴーノーがキカネー』『芋がホキタよう』(意味は表参照) 

 この威勢の良い、荒っぽい言い回しが「南湖のことば」の特長だ。「南湖は『半農半漁』で生活に追われて忙しいから、どっちかって言うとせっかちな人が多くて言葉も短い。のんびりしゃべってると『うすらバカ』って言われたり」。こう話すのは、南湖通りで八百屋を営む宍倉勝良さん(78)。生まれも育ちも南湖、西浜小2期生、西浜中1期生という生粋の”南湖っ子”だ。

 「トカゲは『カガミッチョ』、ギンヤンマは『オンジョ』。オンジョは南から北に飛ぶから『母ちゃん、今日はナレイ(北風)?』とか『沖じゃ、マンダラ、カタクワネー』(カツオが取れない)とか言ってたよ」と生物や海にまつわる言葉を使っていたと語る。また「『部屋がゴランミャケーシチャッテル』(めちゃくちゃになっている)とか『ウンナラカシテコー』(早く走って来い)『カッテボー』(バカヤロウ)とか大人が使ってたなぁ」と懐かしむ。南湖弁について「遊びながら使ってたし、大人が話していたのを見てたから、これが当たり前だと思っていた。でも、俺んなんかの世代も亡くなっている人もいるし、もうほとんど知らないんじゃねぇかなぁ。荒っぽいから柄が悪いって誤解されたこともあるよ」と笑う。

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