毎秋、日本各地で大規模な被害をもたらす台風やゲリラ豪雨。茅ヶ崎市内も相模川や小出川、千ノ川が流れており、大雨などにより大規模な洪水被害が発生するリスクがある。そこで、茅ヶ崎市は風水害に備えるためハザードマップを活用し、各家庭の家族構成や生活環境に合わせた事前防災計画「マイ・タイムライン」の作成を推進している。
「マイ・タイムライン」とは、平成27年の「関東・東北豪雨」の鬼怒川の氾濫による被害を教訓に、常総市や国土交通省などが始めた取り組み。台風の接近によって河川の水位が上昇した時など、自分自身や家族がとる防災行動を時系列的に整理し、取りまとめる行動計画表となる。
時系列で行動を確認
「茅ヶ崎市版マイ・タイムラインシート」は、市民全員が作成するものではなく、市が発行するハザードマップの「洪水浸水想定区域内」に居住する世帯(主に相模川沿いの市西部4分の1エリアで、柳島や中島、萩園ほか)が対象となる。
シートでは、自宅の浸水深や浸水継続時間などの浸水の危険性を把握。そのほか、避難場所や避難の移動手段、避難するタイミング、避難のポイントなどを平常時から台風の進み方、雨の降り方、気象情報や行政が発令する警報などに応じて時系列で自分と家族が「いつどんな風に」防災行動を取るべきかを確認できるツールとなる。
しかし、洪水は自然現象であるため、シートを作成したからといって安全ではない。また、シートで想定したとおりに進行するとは限らないことを肝に命じ、あくまでも行動の目安とし、気象警報や避難情報等をこまめに収集・確認しながら臨機応変に判断することが大切だ。シートは市内の洪水浸水想定区域内にある公共施設で配布しているほか、市ホームページからダウンロード可能。
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