市内北部の国史跡「下寺尾西方遺跡」に隣接する土地が、「環濠(かんごう)集落」の遺跡に関わる可能性があるとして、新たに指定範囲が拡大する見込みとなった。国の文化審議会は11月20日、文部科学大臣に対して追加指定するように答申。これを受け、同大臣による官報告示を経て、国の史跡に追加指定される。
同遺跡は、弥生時代中期の代表的な集落跡である深い濠を巡らせた環濠集落跡で、南関東最大級の規模。出土遺物には土器のほか石器・鉄器があり、使われていた道具が石器から鉄器へ移行した在り方を示している。弥生時代中期社会の様子を知る上で、重要な遺跡と評価されている。
今回の追加指定された土地は、691・66平方メートル。既存の国史跡指定地に近接してることから、環濠集落に関わる遺跡が存在する可能性を認められた。
茅ヶ崎市教育委員会は「既指定地では、弥生時代と古代の遺跡が国史跡として認められ、それぞれ異なる時代の史跡指定を受けている。今後は地権者の同意を得ながら、史跡指定地の公有地化を進め、整備に必要な調査・研究を行いながら、史跡の保存と活用を進めていく」と話している。
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