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茅ヶ崎・寒川 文化

公開日:2021.02.05

熊澤酒造
”おいしい”が励みに
日本酒の仕込み最盛期

  • 蒸しあがった麹米をタンクに入れる蔵人たち

 「よっぱらいは日本を豊かにする」という社訓を掲げ酒造りに邁進する、湘南唯一の蔵元・熊澤酒造(香川7の10の7)では、日本酒の仕込みが最盛期を迎えている。

 蒸した米から蒸気が立ち込める蔵では、蔵人たちが手作業でていねいに仕込みを進めていた。酒母や仕込水などが入ったタンク内に麹米が投入されると、ゆっくりとかき混ぜながら発酵を促していく。日を追って3回に分けてもろみの量を増やし、約1カ月を掛けて仕上げていく。

 同酒造の清酒醸造責任者の藤代尚太さん(46・十間坂在住)によると、現場で重要視していることは「チームワーク」だと言い、「酒造りの言葉 に”和醸良酒”があるように、和の心は良酒を醸し、良酒は和の心を醸すという意味で、全員で心を通わせお酒を造っている」と話す。

 「天青」ブランドを立ち上げ20周年を迎える熊澤酒造。節目となる今シーズンは、初めて米作りから携わった。茅ヶ崎産の五百万石を使用したフレッシュな純米無ろ過生原酒は「立春朝しぼり」として、2月3日から販売されている。

 藤代さんは「お客様からの”おいしい”が励みになります。皆様の生活の一部に溶け込めるような食中酒をこれからも目指していきたい」とほほえんだ。

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