関東インカレ(第100回関東学生陸上競技対校選手権大会)が5月20日から4日間にわたって相模原祇園スタジアムなどで開催され、茅ヶ崎市出身の大学3年生3人が優勝・準優勝を果たした。吉村玲美さん(浜須賀中出身)は大東文化大学、石川昌樹さん(松林中出身)は横浜国立大学、津藤広夢さん(北陽中出身)は順天堂大学でそれぞれ活躍。3年前の高校時代のインターハイ(高校総体)でも3人とも入賞した実績があり、再び揃って功績を挙げた。
800m勉学との両立果たす赤羽根在住 石川さん
男子2部の800mに出場した石川さんは自己ベストを更新し、1分49秒48で優勝した。当日は向かい風が強く、先に走る選手のすぐ後ろにつこうと作戦を立てた。1周目は「すぐ前に出られる位置」で走り、2周目で一気に前に出た。「作戦がはまった」と振り返る。
教育学部で教員を目指している石川さんは、市内の小学校で教育実習期間中だったが「長距離のメリットはどこでも練習ができるところ」と、赤羽根の自宅から柳島スポーツ公園など市内を毎日およそ10Km走り、練習した。
大会前の五輪テストイベントで1500mのベストタイムを更新したことから、「この調子なら800mでもベストが出せると思った」とコンディションも良かった。
今回のタイムで6月開催の第105回日本陸上競技選手権大会への出場が決まり、「素直にうれしかった。優勝よりも出られることに驚いた」と話した。
3000m SC日本選手権の前哨戦で優勝美住町出身 吉村さん
吉村玲美さんは女子1部の3000mSC(障害)で優勝(10分15秒26)した。
今大会前の五輪テストイベントで3位だったことから「気持ちが落ち気味で、切り替えができなかった」と話す。
当日は大会記録を狙っていたが「ラスト1Kmでペースを上げているつもりが、同じペースで走ってしまった」と回顧。タイムに満足しておらず、3000mSCで10分台のタイムを出したことに「0点のレース。こんな遅いタイムだとは」と振り返った。「優勝はうれしいが、五輪を目指す立場としてはダメ」と高みを目指す。
3年前の写真を見て「懐かしい。地元の同級生の活躍を見ると自分も頑張ろうと思う」と刺激を受けている。現在世界ランキングは45位。6月の日本選手権で3位以内に入れば、東京五輪出場が内定するという。吉村さんは「優勝しか目指していない」と言い切り、「神奈川出身として地元の方の応援に応えていきたい。これからも応援宜しくお願いします」と話した。
また、1500mでも3位(4分26秒99)に輝いた。
走幅跳けが乗り越え準優勝堤出身 津藤さん
市内堤出身、順天堂大学陸上競技部所属の津藤広夢さんは、走幅跳競技で準優勝した。
昨年開催された関東学生対校選手権で優勝するなど、走幅跳で活躍を続けている津藤さん。今年3月に、「競技人生初」となるケガをしていた。
練習中の肉離れだった。しっかりと走れるようになったのは、4月後半になってから。不安の中での大会だった。
関東インカレでは、大学ごとの総合記録で順位もつく。「自分の記録よりも、1点でも多くチームに貢献しよう」という思いで試合に臨んだ。
跳躍は6本。後半へと向かって登り調子となり、最後の跳躍で、追い風参考記録ながら7・87mを記録し、準優勝した。「飛ぶごとに記録を伸ばせたのはいい動き。収穫があった」と津藤さん。またチームメイトの小林大起さん(4年)も3位入賞。順天堂大学は1部総合で16年ぶりの優勝を果たした。
目標は8m超えの記録。「この間、けが予防の重要性を学んだ。夏に全国規模の大会が続く。いい報告ができるよう、練習を重ねたい」と話した。
|
<PR>
茅ヶ崎版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|