茅ヶ崎サッカー協会の前名誉会長で、今年2月に90年の生涯を閉じた三村格一さんを追悼する催しが、このほど開かれた。三村さんは選手としてメルボルン五輪に出場したほか、東邦チタニウムサッカー部の監督を務めるなど指導者としても活躍。また茅ヶ崎サッカー協会の設立に携わるなど、地域での競技普及にも大きな足跡を残した。
8月27日、柳島スポーツ公園で開かれた同協会主催の「偲ぶ会」には、三村さんの薫陶を受けた多くのサッカー関係者が出席。追悼のメッセージを寄せたほか、スタンドに設けられた献花台に花を供えた。
クラブハウスではメルボルン五輪に出場した際のユニフォームなど、三村さんゆかりの品が数多く展示された。
若き才能の開花に尽力
三村さんは1931年、東京生まれ。東京都立第八中(現小山台高校)でサッカーを始め、中央大学を経て54年に東邦チタニウム入社した。
56年にメルボルン五輪の日本代表に選出。現役引退後は東邦チタニウムサッカー部の監督として、関東サッカーリーグで優勝4回、日本サッカーリーグ2部昇格へと導いた。
またドイツブンデスリーガで活躍した奥寺康彦さんの才能を見出し、育てたことでも知られる。「偲ぶ会」には奥寺さんも参列。「三村さんから学んだことがサッカー人生でつねに生きていた」と振り返った。
地域では、73年の茅ヶ崎サッカー協会設立にも尽力した。少年リーグを発足させるなど、競技力の向上に取り組んだほか、88年から17年間、会長を務めた。同協会の関根泰久会長は「三村さんはいくつになってもサッカーへの情熱が衰えることはなかった。その思いをこれからも引き継いでいきたい」と話した。
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