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茅ヶ崎・寒川 スポーツ

公開日:2023.04.28

ビッグパレード
待ちわびた「特別な場所」
バトン演舞「かわいさ見て」

  • (上)練習に励む茅ヶ崎湘南マリンバトンの子どもたち(下)1970年代後半のビッグパレード=鈴木さん提供

 30日に行われるビッグパレード。2つのバトンチームが、鼓笛隊と共に演舞を披露する。

 そのうちの一つ、茅ヶ崎湘南マリンバトン代表の鈴木まさみさん(74)は、自身も鵠沼女子高(現鵠沼高)時代に3年間、パレードに参加して以来、50年以上もの間、指導に当たってきた。

 1970年代後半から「バトンブーム」が到来。市内にも次々とチームが結成され、78年には各チームをまとめる茅ヶ崎鼓笛バトン連絡協議会が発足した。

 以降、周囲から「大岡祭のパレードはバトンのパレード」と呼ばれるほど、多くのチームが参加した。

 鈴木さんは「子どもたちがみんなバトンを希望するので、演奏部隊を組めないといった偏った状態になることも。その影響で鼓笛隊の演奏ではなく、放送車両にスピーカーを設置して、そこからさまざまな曲を流しながら行進していた」と当時を振り返る。

コロナで苦しい日々

 最盛期には市内で12チームほどが活動し、それぞれに30人以上の子どもが在籍していたが、ブームが去ると徐々にチーム数も減っていった。

 現在は茅ヶ崎を拠点とするチームは1つだけ。さらにこの3年間は、コロナ禍が活動に影を落としてきた。

 「密」を避けるため、子どもたちが集まることすらままならない状況に「本当に苦しかった」と鈴木さん。それだけに大岡祭開催の決定に「子どもたちもみんな笑顔を見せ、喜んでいた。やっぱりあそこは特別な場所だから」と笑顔を見せる。

 4年ぶりのパレードが迫るなか、練習にも熱がこもる。鈴木さんは「とにかく子どもたちのかわいさを見てハッピーになってほしい」とし、「これからも続いてほしいし、もっとバトンで市を盛り上げられたら」と願う。

 待ちわびた「特別な場所」で、子どもたちが力いっぱい躍動する。

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