(株)井戸屋(茅ヶ崎市芹沢)が開発した、井戸を活用する災害トイレシステム「イドテックトイレ」が先月24日、県工業技術開発大賞奨励賞を受賞した。同社の綾久社長は「被災地をこの目で見てきたことで生まれた商品。今後も普及に尽力していきたい」と抱負を語った。
県工業技術開発大賞は、県内の中堅・中小企業が開発した商品のうち、市民生活の向上や産業発展に寄与するなどを基準に選ばれる。
受賞した商品は、災害トイレの不衛生さという課題解決のため作られた。下水道直結で許容量を超えてしまうことがなく、水道や電気が止まっても井戸を使って水洗が可能。手洗い場も設置でき、衛生的な環境を保つことができるという。
開発のきっかけは東日本大震災で被災した石巻市に井戸を掘る仕事で訪れたこと。避難所のトイレの不衛生さを目の当たりにした綾社長は「悲惨だった」と振り返る。
また「避難所の動かない生活に加え、トイレに行かないように水分摂取を控えてしまい、エコノミー症候群で命を落とす方がいる」ことを知り、開発を決意した。
「震災のたびに悲しい話を聞く。せっかく助かった命を避難生活の中で失うことはあってはならない。命にかかわる問題として訴えていきたい」と力を込めて語った。
![]() オリジナルの水洗トイレ
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