茅ヶ崎・寒川 文化
公開日:2025.10.03
初の全国グランプリ受賞
女声合唱団 湘南はまゆう
茅ヶ崎市を拠点に活動する女声合唱団「湘南はまゆう」が、8月に山形県で開催された「全日本おかあさんコーラス全国大会」に出場し、最優秀となるグランプリを受賞した。6度目の出場で初の栄冠に関係者は「このような大きな賞をもらえてうれしい。同じように歌い続けている人たちの希望になれたら」と話している。
「アマチュア女声合唱の祭典」として知られ、今年で48回目を迎えた同大会。全国から各地区の予選を勝ち抜いた68団体が2日間に分かれて出場し、優秀賞やグランプリを決定する。
同合唱団は初日の23日に登場し「いきゅんにゃかな(別離の歌)」「いんね すぃりすぃり(収穫の歌)」「いきすこまる(まりつき唄)」の3曲を披露した。いずれも奄美の民謡や歴史・伝承をベースとしたもので、5月の定期演奏会で披露した後、大会に向けて磨きをかけてきた。
本番では「曲の表情、喜怒哀楽をうまく表現できた」(代表の鈴木理恵子さん・71)と納得の歌声を披露。また同大会は「表現したいことを自由に」をコンセプトとしており、多くの団体が衣装や小道具に工夫を凝らし振付も入れている。同合唱団も海をイメージした青い衣装で登場し、最後のまりつき唄では、まりをキャッチするパフォーマンスなどで観客を沸かせた。結果発表では、まず優秀賞にあたる「ひまわり賞」を受賞。直後にグランプリが告げられると「みんなで涙を流して喜び合った」という。
37年前に発足
同合唱団は、浜見平団地に住む女性たちが結成していた団体を前身として、1988年に合唱指揮者の松村努さんの指導を受けるようになったことをきっかけに活動がスタートした。
現在は30人が所属。茅ヶ崎市民文化会館や茅ヶ崎市勤労市民会館などで週1回の練習を行っており、2年に1度の定期演奏会やコンクールへの出場を続けている。
総務を務める青山道代さん(67)は、中・高・大学と合唱部に所属していたものの就職や結婚、子育てで音楽から離れていたという。30年ほど前、子どもが同じ幼稚園に通っていた友人から誘われて、同合唱団の練習を見学。「音色の美しさに衝撃を受けました。松村先生の指導も素晴らしく、自分の人生が変わるかもしれない、と感じたことを覚えています」
今回のグランプリに青山さんは「結果はもちろんですが、年齢を重ねても目標や挑戦できる機会があることがうれしい。これからも心を合わせていい合唱を目指したい。活動を続けるために新しいメンバーにも参加してもらえたら」と話している。メンバー募集の詳細はウェブサイトで。
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