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寒川 人物風土記

公開日:2011.09.23

第23代寒川町長に就任した
木村 俊雄さん
岡田在住 62歳

これからも寒川一色



 ○…自分を指して「寒川一色で来た人間」と話す。生まれも育ちも寒川。小学生の頃は近所の上級生らと一緒に遊び回っていたという。「友達に会えるので、学校が好きでした」。遊び場をめぐって、他の小学生グループと正々堂々の喧嘩をしたのも今となっては楽しい記憶だ。寒小、寒中から新設されたばかりの茅ヶ崎北陵高校に進学。法政大学を卒業後、昭和47年に寒川町役場へ入庁した。



 ○…「はじめは地方公務員になるつもりはなかったんです」と苦笑いを浮かべて振り返る。幼い頃に父を亡くし、家族で男手は自分ひとり。民間企業では転勤などもあるため、地元で就職しようと考えて決めたのが町役場への入庁だった。しかし、様々な部署を経験するうちに地元の町職員である魅力に気付いた。なかでも印象に残っているのが、都市計画課だという。「公園を作る都市計画に関わったとき、自分の住んでいる町の線引きをする、という事に責任の重さと喜びを感じました」。以来38年間、行政マンとして寒川町の町づくりに携わってきた。



 ○…趣味はゴルフ。好きな食べ物は野菜や果物だという。「健康な身体に生んでもらったというのもありますが、今まで健康診断でひっかかったことがありません」と話す。現在は妻と母親との3人暮らし。横浜に住んでいるが1歳半の孫もいる。「選挙の時に来てくれましたが、忙しい中でも孫を見たらホッとしました」と目尻に皺を寄せる。



 ○…今後は首長として町づくりを行う立場だ。就任から2週間弱、「今はまだ挨拶まわりの毎日」だという。職員として定年まで勤め上げた古巣へと戻ってきた形となる。そういった思いもあってか、就任式では職員へ向けて「皆さんの先輩として、同志として町政運営に取り組んでいきたい」と呼びかけた。掲げるのは『町民主体の町づくり』。依然として厳しい財政状況の中、新たな寒川町に向け、舵を取る。

 

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