4月1日付で寒川町副町長に就任した 木内 礼次郎さん 田端在住 60歳
町長と職員つなぐパイプ役に
○…「実際に行政を動かしていくのは職員です。(木村俊雄)町長はもともと町職員でしたが、町長となるとまた立場も違うでしょう」。町長の補佐として、事務方の筆頭として、町長と町職員をつなぎ、町長不在の際はその職務を代行するのが副町長の役目だ。
○…田端生まれ。一之宮小学校がまだ寒川小の分校だった時代だ。田端に今も広がる田んぼで、稲の刈り取りが終わると友人と草野球を楽しんでいたという。寒川中学校から茅ヶ崎高校へ進学。その後、ものづくりが好きだったこともあり、相模工業大学工学部(現湘南工科大)に進んだ。「親からは『いじり壊す』と言われていました。電化製品など『直す』と言いつつ、確かに最後には壊していましたね」と苦笑する。
○…大学卒業後は民間の日本ギア工業(株)に就職し技術屋をめざしたが、後に退職。町職員に応募し、1976年に役場へ入庁した。現在建っている町役場が新しく完成した時だったという。「私の職員人生と庁舎の歴史は同じ」と振り返る。町職員としては、教育委員会や議会事務局、総務などさまざまな部署を経験。木村町長と机を並べて仕事をしたこともある。「副町長のお話をいただいたときは、正直とても悩みました。自分に何が出来るだろうと・・・。ですが、めぐり合わせならばやってみよう、と」。言葉一つひとつに真面目な性格がにじみ出るようだ。
○…現在は妻と2人暮らし。1980年に結婚し実家は出たが、やはり住み慣れた田端に居を構えた。2人の子どもはすでに独立し、もうすぐ孫も生まれてくる。「とにかく元気であれば」と顔をほころばせる。定年後はのんびり畑でブルーベリーなどを育てようと苗木を買っていたそうだが、ここで副町長という大役がめぐってきた。任期は4月1日から4年間、ここからがまた新たな出発。「町長と職員のパイプ役となり、町長の方針をうまく実現していければ」。決意を語った。
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