文化財学習センターキャラ「つりてくん」をデザインした 泉 珠望(たまも)さん 文化財学習センタースタッフ 37歳
イメージ損なわないように
○…県営岡田団地の建て替え調査で発見された、約4500年前・縄文時代の『岡田遺跡』。そこから出土した「釣手土器」をイメージして誕生したのが『つりてくん』だ。『つりてくん』の居場所は一之宮の文化財学習センター。寒川町の歴史や文化を紹介する役割を約9年間務めている。町のホームページでは、毎月コミカルなスタイルで展示会の『お知らせ』コーナーにも登場している。
〇…「依頼を受けて、釣手土器のイメージをできるだけ崩さないようにデザインしました。なので、どうしてもこのような形に(外面に写真掲載)」と当時を振り返る。『キモかわ』や『ゆるきゃら』という言葉が使われるようになってきた昨今、時代が『つりてくん』に追いついてきた感も。ラジオ番組で取り上げられるなどジワジワと人気を広げ始めている。
〇…子どもの頃からモノづくりが好きで、一時は大学も美術系に進もうとした。「腰を落ち着けてじっくりと物を作るのが好きで、結局自分で楽しめればいいみたいで」と専門の道は断念。しかし、その才能を周囲が放っておかない。結婚を機に、仕事と創作活動を並行して行うようになると、イラスト、キャラづくり、本の表紙絵など次々と依頼が舞い込むように。町の臨時職員として図書館の『だ〜なくん』、生涯学習課の『寒トリィまなベィ』などを創出。棒コロのキャラ『コロ坊』のデザインも担当した。最近の寒川関連のキャラは、実はほとんどが『泉ブランド』なのだ。
○…小4から結婚まで寒川で過ごす。演劇仲間だった夫と行く年に一度の海外旅行が楽しみ。行き先は専ら東南アジアで、旅先では趣味の写真を撮りまくる。「何でも手と足を付ければ、キャラクターになりますよね。普段からそんなことばかり考えている変な人」と自らを表現して笑う。何気ない日常が発想の原点。楽しく過ごせば、楽しいキャラが生まれるそうだ。
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