女性ならではの指導を



　○…茅ヶ崎市内唯一の自動車学校の京急茅ヶ崎自動車学校。51年の歴史で初の女性教習指導員としてデビューした。事務職で５年前に同校に入社し、昨年６月に教習指導員への転身を決意。そこから約半年、猛勉強を重ね今年１月の採用試験を一度で合格した。「先生たちの姿を見ていると、とても楽しそうでした。何か新しいことを始めたいと考えていた時にこのお話を頂いたので、チャンスだなと思いました」と笑顔で話す。



　○…生まれも育ちも茅ヶ崎。小学校では男子と一緒に野球をするなど外で遊ぶことが大好きだった。また中学校でもソフトテニス部に所属し練習に明け暮れた。その後、進学した茅ケ崎西浜高校では「毎日が本当に楽しかった」と話す通り、女子高生ライフを満喫。卒業直前まで将来の事はあまり考えていなかったというがそんな時、現在の職場の求人を見つけた。「自分も通った所だったので親しみもありました。タイミングよく受かりましたね」とはにかみながら振り返る。



　○…休日はショッピングのほか、冬はスノーボードなどにも出かける。また長期休暇の際は、ハワイやグアムなど温暖な気候の下でアクティブにマリンスポーツも楽しむ。「暖かい所が好きでジェットスキーとかシーウォーカーをしてきます。この前はホノルルマラソンにも挑戦する予定だったのですが、現地に着いてからフルマラソンは無理だなと思ってしまって10キロウォーキングをしました」



　○…「友達に教官やってるよって話すとできるのって言われちゃいます」と照れながら話すが日々努力を重ね、すでに人気指導員の一人でもあるという。また女性ならではの指導で「安心する」という声も寄せられている。「事務の時より教習生と関わる時間が増えておもしろいですが大変です。自分の考えを分かりやすく伝えられて、生徒から信頼される指導員になりたい」。”助手席”から新たなチャレンジがスタートしている。