寒川古文書愛読会の会長を務める 田中 隆平さん 岡田在住 70歳
新たな歴史発見夢見て
○…8月に発足したばかりの寒川古文書愛読会の会長を務める。「古文書を愛読する仲間たちと会を立ち上げました。私は専門の学校を出たわけではなく、関わりのある仕事をしていたわけでもありません。本当に楽しむだけのレベルです。仲間がどんどん増えていくといいですね」。会長になってから、周囲を見ながらいろいろと気を使う立場に。次回の学習会に向け、準備に余念がない。
○…観光といえば寺社参拝が中心。昔から歴史が好きで、参拝した寺社の宝物館や博物館などに展示されている古文書、購入した図録等に載っている古文書などに大きな関心を寄せていた。しかし、まったく読むことができず、残念に思っていたという。そんなとき「寒川町主催の古文書講座があることを知りました。早速参加しましたよ」。以来、NHKの通信講座、藤沢カルチャーセンターの生涯学習講座、他市の解読会等に積極的に参加。「最初はまったく歯が立たなかった」という古文書解読が徐々に出来るようになった。
○…町の古文書講座は、いわば初級編。次のステップを中門吉松氏(現副会長)と模索していたところ、寒川文書館の高木秀彰氏の勧めもあり、会を立ち上げることになった。毎月第3水曜日の午後1時30分から2時間。「仲間と一緒に、あれこれ議論して解読できたときの喜び、達成感は格別のものです。現在の会員は11人。会員相互の親睦を深め、楽しい会として発展させていくつもりです」
○…古文書は現代人にとっては実に難解なもの。「独りで解読しているとストレスを感じるときもありますが、活字と違い手筆ですから、書き間違って消したり、直したりも多々あって、書き手の息遣いや人物像が想像できます」と古文書を読む醍醐味を語る。地域にはまだまだ未解読の古文書類が存在するはず。「新しい歴史発見にも貢献できるのではと、遠き夢も見ております」と微笑んだ。
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