女声合唱団「寒川コール四季の会」の代表を務める 野島 真理子さん 一之宮在住 46歳
笑顔からもらうパワー
○…設立時から代表を務める同会も、来年は創立10周年。ここ3年は東日本大震災チャリティー演奏会を6〜7月に開催しており、来年は節目の年とコラボさせて実施する方針だ。60〜70歳代が中心の年齢層の会で、自身は若手の部類に属する。「年代差を感じたことはありませんね。楽しく活動させていただいています。みんな『失いたくない大切な仲間』という感じです」とおだやかな笑顔で話す。
○…まとまりがあり仲の良いコーラスグループ――そんな印象の同会だが、それが決定的になったのが大震災だった。当年3月末の初練習の日、メンバーは「笑うことが不謹慎に思えた」という雰囲気の中で集合。ただ集まっただけ、という状態だった。最後に『ふるさと』を歌い、みんなで泣いたという。「歌うことはできる。歌って救われたと思いました」。そして、チャリティー演奏会開催への機運が高まり、実現の運びへ。「計画停電の頃でしたが、町民センターの協力もあり、なんとか開催が決まりました。懐中電灯持参で、という覚悟でしたから。この頃ですね、絆が深まり結束が固くなったのは」。当日は開会を待つ人が列を作り、50万円の寄付も実現した。
○…受験生を抱える3人の母。他にもいくつかの会の代表を務めるなど、地域での信頼は厚い。「楽しいことが大好き。地域の子どもたちの笑顔から何よりパワーをもらえる」と何事にも積極的な姿勢。しかし「色々な仕事を引き受けすぎ」の傾向もあり、コーラスの代表であることを最初は夫に隠していたという。
○…同会の指導者である上原正敏氏は、オペラの舞台で活躍する声楽家。音色を合わせることより、一人一人が持ち備えた最高の音を合わせるという指導方針だという。だからこそ、コーラスを楽しむことができる。「そこを感じとってくれたのか、あきらめなのか、主人も快く活動を認めてくれました」と最高の笑顔で話してくれた。
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