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寒川 人物風土記

公開日:2014.02.21

記録映画「いのちの作法」の寒川上映に向け尽力する
鈴木 茂さん
大曲在住 64歳

寒川のことみんなで考えたい

 ○…『いのちの作法』寒川上映会のチラシには、『全国の人が感動した記録映画をいよいよ寒川にて上映決定』とのくだりがある。重要なのはその下にあるサブ見出し的な一文。『これからの寒川のまちづくりを一緒に考えてみませんか』――これがこの映画を上映しようと思った理由だという。「寒川は風景的には田舎ですけど、考え方は都会的な方が多い。自分たちができることをちゃんとやれれば、もっと住みやすい町になれる。みんなで考える場が必要だと思いました」。寒川生まれの寒川育ち。『寒川大好きっ子』が64歳にして立ち上がった。

 ○…定年から4年。最初の2年は大学院で過ごしたが「学問よりも社会に役立つことを」と、山梨の友人がこの映画を自主上映して成功した話を思い出した。「上映後に、とても感謝されたそうです。多くの人々から『よくやってくれた』と。町の中で共通の話題を持てたそうです」。口コミで仲間を集め、昨年の10月には実行委員会を立ち上げた。内々に開いた試写会で賛同者も増え、手ごたえを感じたという。「寒川でもやれる。設備・建物をよくするだけではなく、そこに住んでいる人間を大事にする。寒川もそうなっていきたい」。全国で5万人が観賞したという作品に自信を持つことができた。

 ○…カバンの中には常にパソコンで自作したチケットが。「いつでも買ってもらえるようにね。結果的に印刷してもらったほうが安く上がったみたいですけど」と笑う。当日は町民センターホールでの上映を予定している。「ホールは無理だって、よく言われるんですけど、それぐらいの人に見てもらいたい」と意気込む。

 ○…テニス、読書、山登り、野菜作りと多趣味。「この活動は多くの自発的支持者によって成り立っています。我々世代は何十年かで培ってきたスキルを生かさなければならない。いつまでも続けたいですね、この活動」と話し微笑んだ。

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