神奈川県知事賞を受賞したスイートピー生産者 北村 昌徳さん 宮山在住 71歳
愛を持って花に接する
○…花とみどりのフェスティバル第37回神奈川県花き展覧会スイートピー部門で見事に金1・神奈川県知事賞に輝いた。25本の花を厳選して出品する花き部門。「自分が出した花が1位になるなんて、びっくり!まさか!ですよ」と笑う。「今回は正直言って自信がなかった。自信があって出したときは上位に入れなかったし、難しいものですね」。自身にとって初の1位は「まぐれです」と謙遜するが、表情は終始にこやか。家族で食事のときにささやかなお祝いをしたという。
○…この時期は春の遅霜など、気がかりなことも多い。「市場で花を買っていただくのも1つの評価だし、こうしてコンクールで賞をいただくのも嬉しい。励みになりますよ」。出品する花を選ぶには人一倍時間をかける。夫婦一緒に作業に従事するが、一人で選び続けてしまうほどのこだわりようだ。
○…寒川生まれの寒川育ち。家が農家で、自然とその道を歩んだ。スイートピーやカーネーションを手掛け、ここ10年はスイートピーに専念してきた。「10年やって理想に近づいてはいるけど、満足はしていない。温暖化で気候も極端だしね」と栽培の難しさを語る。昨年は「立毛」の部で、県で上位に入る実績も。「愛を持ってスイートピーに接してますからね」と普段の心がけを話す。
○…趣味はカラオケ。「お酒は弱いのですが、盛り上がってくると勢いで…」。以前は週1回のペースで歌いまくっていたそうだが、最近は月1ペースだという。「最近体のあちこちに異変が出てきて」というのも、地区の役員などを退いてから、日常のバランスが崩れてしまった様子。それでも毎月カラオケのレッスンに通うほどの熱中ぶりで、十八番は杉本正人の『吾亦紅(われもこう)』。「みんながそう言うから、そうなんじゃないですか」とテレながら笑う。4人の孫との時間を大切にする、優しいおじいちゃんだ。
|
|
|
|
|
|
<PR>