ヒップホップで世界一に輝いた『KANA-BOON!』のメンバー 鳥海 梨々華さん 小動在住 15歳
「実感わかない、でも嬉しい」
○…8歳のときに七夕の短冊にしたためた「世界に行きたい、金メダルが欲しい」。7年後の今、それが実現した。「願いが叶った。本当に嬉しい。でも、自宅に飾ってある金メダルを見て『これは本物なのか?』って疑っている自分もいる。まだ実感がわかないのが正直なところです」。快挙から1ヵ月が経っても夢を見ているかのような心境を吐露。弱冠15歳でつかんだ世界一の称号は、厳しい練習に耐え鍛え抜いた証だ。
○…8月にアメリカ・サンディエゴで開催された世界大会。51ヵ国から243チーム総勢3500人が集まり、年齢や人数ごとに分かれた各部門でパフォーマンスを競うヒップホップの最高峰。実は、一昨年も出場しており、そのときは3位に。昨年は怪我で涙を飲んだが、今年はリベンジを果たしたことになる。「準々決勝、準決勝と2位続きで上がってきて、決勝は演技が終わると同時に『これなら行ける』と達成感はありました」。ファイナル6チームの中で頂点に立った瞬間を振り返る。
○…ダンスを始めたのは6歳。友人が所属していた藤沢のSTUDIO・HANAの門を叩き、世界への道を歩む。同スタジオのトップチームが今回所属した『KANA―BOON!』で、まずは「憧れていた」というチーム入りが実現。今年は4月の日本大会で優勝して世界切符をつかんだ。中学生が中心の構成で、今回はチーム唯一の男性メンバーの振付を全員で意見を出し合い練り上げた。「細かいニュアンスなど合わせるのに苦労した」と話すが、サーファーの両親から受け継いだ抜群のバランス感覚で乗り切った。
○…寒川中学の3年生で受験も控える。学校では理数系が得意で「暗記物は苦手」と笑う。「将来は世界で活躍するダンサーになって、ワークショップや有名歌手のバックで踊りたい」と夢は膨らむばかり。『動』のダンスに対して、『静』の絵画という趣味も。
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