あす2月13日に上映する映画「みんなの学校」実行委員長を務める 斉藤 由紀子さん 宮山在住
奇跡の学校「みんなで見たい」
○…ダウン症児の母親。障害者を持つ親とはサークルを通して悩み事を相談し合うなど「情報交換できる充実した環境」にある。ところが「こんな学校があるのか」と衝撃を受けたのが、今回上映することになった映画『みんなの学校』だ。
○…不登校も特別支援学級もない、同じ教室で一緒に学ぶ、普通の公立小学校の笑顔になる挑戦――大阪の実在する小学校に1年間密着したドキュメンタリーで、教職員、生徒、保護者、そして地域が一体となって様々な問題を克服しながら奇跡の学校を築き上げていく。「これを見て、寒川でも上映したいと思った。寒川もこうなってほしいと思った。一人でも多くの人に見てもらいたいと思った」。関係者に協力を求め、すぐに実行委員会が立ち上がった。
○…自分の息子は周囲の温かい協力もあり、4年前に小学校を卒業している。しかし、地元寒川の環境を整えていこうというのは「障害児を持つ親の『願い』です」という。色々な特徴や個性を持ったみんなが同じ教室で学べる『インクルーシブ教育』は、全国で取組みが進んでいるとはいうが、実際の障壁は高い。「寒川は人口5万人弱。地域コミュニティーが活かせて、壁を取り払いやすい環境ではないでしょうか」
○…出身は大和市。結婚を機に寒川に。1男2女の子育てに全力投球してきた。「長男が誕生した頃、長女がすごく可愛がってくれたんです。それを見て『私も頑張らなきゃ』って思いました」。家族のサポートは何よりだったという。「今思うと、本当に周囲に助けられてきましたね。長男はあらためて『宝』だなって。家族の太陽であり、柱です。いろいろな人と知り合えた。違う世界に連れて行ってくれた」と感謝の意を示す。
○…「この映画に多くのご協賛をいただき感謝です」。実行委員会が立ち上がった時点で、この映画を見ていたのは数人。「この人が言うのだから」これが協力者の偽らざる心境だろう。
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