6月9日の「青空マルシェLovelymarket」実行委員の一人 梶本 裕華さん 寒川町中瀬勤務 36歳
寒川の温もり感じる
○…中央公園にキッチンカーや手作り工芸品の店などが90以上も集う「青空マルシェ」。今はテントの配置など最終調整に忙しい。第1回が1月に綾瀬で開催され、その時は4千人を動員した。寒川の民間団体主催イベントとしてはまれな規模で、最初は公園を借りるのにも一苦労だった。町を歩くと「そんなに集まるの?」と驚く声も耳に入る。それでも地元商工団体などを訪ねて熱意を語ると「それなら声をかけるよ」と助け舟が寄せられた。「寒川は人と人とのつながりが濃くて、温かいですね」としみじみ。この「つながり」がマーケットを機に、どこまで枝葉を広げるのか計り知れない。
○…鹿児島県さつま町出身で、高校卒業後に看護師の道へ。鹿児島と神奈川の医療機関で10年間働く中で、患者から一通の手紙を貰った事がある。「あなたは太陽のような人。いつまでも温かい人でいて」とエールが綴られていた。その後医療の道から転身を決意し、昨年2月にハンドメイド作品の委託販売店のオーナーとなった。みずからも作り、100以上の作家から託された作品と日々を送る。手作りの面白さは一つひとつが唯一無二で、かけがえがないこと。店内の展示ボックスに目を向ければ作家たちの人柄も透けて見える。
○…高校時代からの格闘技ファンで、趣味を尋ねると「K―1」や「MMA」といった単語が飛び出す。ある日「強くなりたい」というわが子の言葉を聞き、すぐにキックボクシングのジムを探し出して見学。入門する事になった息子さん(小学5年)がリングで打たれるたび「もう降りておいで」と出かかった。10連敗しても立ち向かうわが子の姿に「決してあきらめないハートを教わりました」。闘魂を胸に秘めるお母さんは、終始のほほんとした笑顔だった。
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