寒川ロータリークラブの新会長に就任した 井上 晋一さん 倉見在住 60歳
チームの要に元ラガーマン
○…ロータリークラブに入って7年目。中央公園の泉の清掃や医療機関へのマスク寄贈、留学生受け入れなど様々な奉仕活動を経験したが、思い出深いのが「小谷の子どもカフェ(子ども食堂)ですね」。ロータリーの支援で2年前に発足した活動で、地元っ子と一緒にランチを食べ、トランプで遊びながら話を聞いた。当時の様子を話しながら白ひげが笑みで膨らむ。子どもの居場所が生まれ、軌道に乗っていることが何より嬉しい。
○…自身の少年時代は、もっぱら田んぼと畑が居場所。友達もみんな農家の子で、おやつがわりに畑の野菜を食べて育った。茅ヶ崎高校時代にラグビーに出会い、仲間と県大会で準優勝。大学は全国の猛者が集まる法政大に入り、叩き上げられた。厳しい寮生活や特訓は「とても話せる内容じゃ…」と苦笑。卒業する頃には「ここまで鍛えたら絶対死なない」自信がついたという。最近のラグビー日本代表を語ると目が輝いた。「我々の頃とはまったく違う、世界と戦っているんですよ」。広告代理店に就職すると有名百貨店の新聞広告などを担当。残業続きで帰宅は週末だけ、上司に言われたこと以上のレベルを目指すのが当たり前と信じていた。しばらくして気づいた。「私だけ学生時代が特殊だったんです」。
○…高校の同級生だった奥さんと20代で結婚。家業の造園や不動産賃貸業を継ぐ。JCや消防団長、PTA会長などを担ってきたが、振り返れば父・義房さんが歩んだ道に似ている。「ロータリーの活動を見える化したい。まずは仲間を増やさねば」。入ってみて知った敷居の低さや活動の面白さなど、知られざる魅力をどう伝えるか。チーム増強へ、キャプテンの頭には戦略がつまっている。
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