寒川ライオンズクラブの会長に就任した 小野寺 四郎さん 倉見在住 72歳
地に足つけて、出来る事を
○…寒川ライオンズクラブの会長を担うのはこれで2度目。長い活動経験と会の歴史を熟知したベテランが再び奉仕の中心に立った。20年以上前に「勉強になる」と先輩に誘われて入ったライオンズ。献血や花壇づくりなど、数ある活動の中でも特に思い入れがあるのが、姉妹都市・寒河江(山形)の臥龍ライオンズクラブとの交流だ。秋の産業まつりでは、寒河江の仲間と1000食もの鴨鍋を出す。ねぎを刻む下準備から当日の盛り付けや片付けなどの段取りもすべて頭の中にある。「本当にうまくて、心待ちにしている人もいるはず」。まつりは2年連続の中止となった。
○…故郷は寒河江と同じ山形県の鶴岡市。工業高校を卒業後18歳で上京し、都内の建設会社に就職。下積み時代に働いたのは団地の建設地だった。現場監督の助手を任され、夜中まで図面を引き続けた。24歳で寒川に移り、さらに15年別の会社で経験を積んだ後、40歳で小野寺建設を創業した。記者が「社長」と呼ぶと「私は経営者というか現場上がりの技術屋かな」。現場という2文字に誇りがにじむ。事務所の壁には、これまで手がけた住宅や社屋の写真がずらり。どれも地域のランドマークとしておなじみの建物だ。「やっぱり引き渡しの時が一番嬉しいですよね」。見上げる横顔が少し和らいだ。多忙な日々をぬって趣味の船釣りに出かける事も。キンメダイやカツオを追いかけ、マイ刺身包丁で3枚におろす。
○…実は8月に1000回目の例会という大きな節目を予定していたが、こちらも延期を余儀なくされた。先々がはっきり見通せない分「地に足をつけ、各自がそれぞれの道で、できる範囲で奉仕を」と力をこめる。悔しさも足場に、奉仕の一歩を進めるつもりだ。
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