保育園の芋ほりなどをサポートする、JAさがみ寒川青壮年部の委員長 相原 堅一さん 小動在住 41歳
ともに育て合う、農の人
○…一之宮愛児園の芋ほり体験をサポートした、農の達人たちのリーダー。例年開催されているが、コロナ禍で外出しにくい分、子どもが土と触れ合う機会は貴重だ。芋の出来を尋ねると「今年もちゃんと獲れますよ」と自信たっぷり。仲間たちが手分けして除草などを続けてくれたから、間違いない。取材では仲間たちの苦労を淡々と語り続けるのに「自分」の事になるとポツリポツリと控えめ。
○…寒川で4軒だけになったイチゴ農家の1軒。これからの季節は外で育った苗をハウスに入れる作業で多忙になる。旭が丘中を卒業後、「家業を継ぐなら早めがいい」と海老名の中央農業高校に進んだ。20歳代で父と共に働き始めて、当たり前だった「一週間」という概念が消えた。やることは山積していて、休日は天気次第で変わる。イチゴの品種名は「ヤヨイヒメ」。寒ければハウスを温めてやり、暑くなれば風をいれてやる。無事に送り出せた日は感無量だ。たまに仕事がオフになるとバイクにまたがり、友人と一緒に三浦半島や箱根へ。これまで6台乗り換えた。
○…仲間と集まるのは仕事が終わった夜。話の種は、やはり農に関するトピックが多い。新しい作物にチャレンジする仲間がいれば、教えたり教えられたり。委員長になって1年、感想を訪ねると顔が少し曇った。主要事業の産業まつりやびっちょり祭の出店は中止。農業視察を兼ねた旅行も叶わず、仲間と大好きな酒も飲めない。ただ、そこは育てるプロ集団。仲間と温めていることもある。寒川駅前のJAで開催する、初の青空市場。とれたて野菜や花、卵などをずらりと並べる構想で、年内にも実現しそう。緊急事態宣言もあけてようやく光がさし始めた。
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