茅ヶ崎市民文化会館で第21回玉泉水墨画会展を開く 岩瀬 玉泉さん(本名:岩瀬 和華子さん) 寒川町在住 74歳
濃淡で無限の世界を表現
○…主宰する「玉泉水墨画会」の作品展が6月1日(水)から4日(土)まで、茅ヶ崎市民文化会館1階展示室で開催される。会場には生徒や自身の作品約100点を展示する予定。「バリエーション豊かな作品が揃うので、ぜひ会場で見てほしい」と呼びかける。
○…生まれは佐賀県唐津市。「城下町だからか、習字をたしなむ人が多かった」と自身も幼い頃から書道に親しんだ。家庭の都合で45年前に寒川へ引っ越してきた。30代の頃、寒川の寺で見た水墨画に心惹かれた。「自分も描いてみたい」と思っていた時、書店で水墨画家の山田玉雲氏の作品を紹介した本と出合い、東京にある同氏の私塾に通うように。その後、十数年にわたって腕を磨いた。「何を描くかによって墨や水の量が異なる。修正もできないため、ものすごく緊張感がありますが、自分の思うような濃淡を表現できたときは本当にうれしい」
○…穏やかな佇まいとは裏腹に、作風が力強いと言われることが多い。現在は主に花を描いており「自宅の近くには花が咲いている場所が多いので、たくさんインスピレーションをもらっています」。約30年前には棕櫚をモチーフに描いた「炎昼」で、全日本水墨画展で大賞を受賞したほか、銀座の鳩居堂での個展を実現させてきた。
○…20年ほど前に師が亡くなり、自身も教える立場に。「創作活動や家事との両立に苦労した時期もあった」と振り返るが、現在は地元を中心に都内などに多くの生徒を抱える。「水墨画は描き手の心を表すもの。その人の思いが見えてきます」と話す。「これからは風景画、それも海外のものを描いてみたい」という。今はコロナでそれも難しいが、視線は常に新たな目標へと向かっている。
|
|
|
|
|
|
<PR>