第2回 尼ケ滝 平塚 滝めぐり ひと時の涼を求め、編集室きっての健脚(?)記者が市内の滝を目指します
うだるような暑さも、裏を返せば絶好の滝見日和。駒ケ滝に続き、土屋にある尼ケ滝を目指した。
日産車体(株)平塚総合グラウンド横の道路から田んぼのあぜ道に逸れ、うっそうと茂る雑木林のほうに耳を澄ますと、奥から滝らしき水の音が聞こえてくる。林の合間に人間1人がようやく通れる入り口を見つけ、地元住民が張ったのであろうひもをつたい斜面を下る。
周囲ののどかな田園風景は一変し、雑木林の先は何とも神秘的な雰囲気。尼ケ滝は幾段にも岩肌を打ちつけながら滝壺へ注ぎ、切り立つ崖の間に小川を形成していた。
沢床へ降りて滝に近付くにはロープなどの装備が必要なため、少し離れた崖の上からカメラを構える。落差は10mほどだろうか。想像以上に水量もある。
尼ケ滝という名の由来は、地元住民でも知る人がほとんどいない。土屋の里山保全活動を行う小清水四郎さんは「この滝は岩肌がもろく、浸食によってあと数10年で早瀬となってしまうのでは」と話す。平塚の山奥に轟く滝の音は、自然の儚さも物語っているのだ。
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