平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2019.06.13
第54代平塚市議会議長に就任した
片倉 章博さん
諏訪町在住 56歳
「市政への関心高めたい」
○…4月にあった市議選の投票率は過去最低を更新し、「市政や議会への関心を高めたい」と政治離れへ危機感をのぞかせる。「開かれた議会にするため、陳情や請願よりも気軽に意見を寄せられる目安箱のようなものを議会に設置したい」と腹案を語る。議会改革では選挙前に議員定数の削減を主導したひとり。「少子高齢化で財政の厳しさが増す中、議会自らが身を切った。行政にも職員定数の削減も含めた行革を訴えたい」と話す。
○…政治家を志すきっかけは、平塚青年会議所(平塚JC)の活動。40周年記念事業(1999年)で21世紀ビジョン「潮風感じる ときめきのまち」の策定に関わり、海周辺を魅力化する未来予想図を仲間と描いた。「JCで経験したまちづくりに継続して取り組むため、議員の立場で行政に投げかけようと思った」と話す。龍城ケ丘プール跡地や新港背後地の公園整備、国道134号から新港へのアクセス道路など、当時のビジョンが形になりつつあると感じる。
○…市政では、ツインシティ大神地区や見附台周辺など大型の都市開発が進行中で、議場の議論も重要性を増す。「ツインシティは平塚駅との導線、海岸周辺は市内外への発信を考える必要がある。見附台の新文化センターは中心商店街の賑わいにつなげ、駅西口の再整備も一体的に取り組むべき」と課題を挙げる。
○…平塚市サッカー協会の会長で、スポーツを通じたまちづくりもライフワーク。湘南ベルマーレホームタウン議連を立ち上げようと、同タウン内自治体の議長らへ呼び掛けを始めている。息抜きは「仲間と飲み語ること」。JCや地域教育力ネットワーク協議会で知り合った仲間と傾ける一献は格別だ。2003年から当選5回。父の常夫氏も第38代・44代議長。
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