湘南ライスセンター(大島)の田んぼで4月12日、無人自動運転田植機のデモンストレーションが行われ、落合克宏市長をはじめ、(株)関東甲信クボタの操作講師や湘南農業協同組合平塚営農経済センター、神奈川県農業技術センターの職員らが参加した。同機が導入されるのは県内初。
今回デモンストレーションが行われた無人田植機は、クボタ田植機アグリロボNW8SAで、農業機械メーカー初となる無人自動田植機だ。(株)クボタが約2年かけて開発し、昨年10月に販売を開始した最新式。本来、田植えにはオペレーターに加えて苗の補給などをサポートする補助者が必要だが、アグリロボは自動運転機能によって、田植え作業の省人化と作業効率の改善を実現した。
同社では昨年度、平塚市の「スマート農業導入支援補助金」を活用しアグリロボを購入。同社の磯村肇代表取締役社長は、「市の補助金を利用して購入した。農家の後継者不足は深刻。人の手を煩わせない農業がこれからもっと必要になる」と話す。
生産力高まる取り組みに
湘南ライスセンターでは、稲作の全作業を担うことができるため、現在約60ヘクタールの水田で受託作業を行っている。近年市内では、農業者の高齢化に伴い、稲作の継続が困難になるケースが増えており、同社が請け負う面積が増えているという。磯村社長は「アグリロボは5月から使い始める予定」という。
アグリロボの操作を体験した落合市長は、「振動が少なかった。全自動で田植えができる素晴らしい機械。生産力が高まる取り組みなので、市としてもありがたい」と感想を話した。
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