平塚市観光協会の事務局長に6月1日付けで就任した 松山 明彦さん 岡崎在住 60歳
心通う観光育てる
○…農業高校の教員から平塚市観光協会事務局長へ。異色の経歴に見えるが、「調べて計画し、実行する。観光は意外と、農業に通ずるものがある気がするんです」と新しい畑にも臆さない。教員時代は職場と自宅との往復ばかりで、地元との縁が希薄だと感じていた。「七夕まつり一つとっても、お客さんとして外側を見ているだけでは気づけなかったことがたくさん。今年は通常開催中止となりましたが、地域の皆さんの熱い思いを日々感じています。がむしゃらについていきます」と奔走する。
○…東京生まれ、茅ヶ崎育ち。小さい頃は小児喘息に悩まされ、小学校を早退して通院するほどだった。「丈夫になりたい」という思いは募り、自然と食に関心が向いた。「健康になるためには食べ物が大切だし、植物も生物も好きだった」と平塚農業高校(現・平塚農商)、東京農業大学に進学。水質・食品の検査コンサルタント企業に5年間勤務した後、農業を教える教員となった。
○…「観光」を考える上で、旅先での心温まる経験が胸にある。友人が暮らすベルギーを拠点に欧州を巡った時、スイスで夜行列車を待っていると、駅員がコーヒーを振舞ってくれたことがあった。「あったかいなぁと思い、たとえささやかな出来事でも、良い思い出になると思った」とにっこり。平塚にもそんな心通うやりとりを生み出したい。
○…「年間を通して平塚の観光をPRする機会を創出したい」と思案中。教員だった経験を生かし、趣味で育てているカブトムシを子どもたちと観察するイベントはこの夏にも実現させたいアイデアだ。「遠出できない今こそ、地元の魅力に気付いてもらうチャンスです」。平塚の観光を育てていく。
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