春の登山シーズンを控え、2月18日に神奈川県警などが大山阿夫利神社下社で開いたキャンペーンで、湘南養護学校1年の金森弥真人君(7・平塚市在住)が一日山岳遭難救助隊員に委嘱された。県警山岳遭難救助隊キャラクター「かなもりやまと」君と同姓同名だったことが縁となった。
「かなもりやまと」君は県警が考案したキャラクターで、イベントなどで啓発シールが配られていることを知った弥真人君の父・祐也さん(39)が県警に問い合わせたことが「2人」が出会うきっかけとなった。母・真弓さん(39)の親戚が2018年に丹沢登山中の滑落事故で亡くなったことなどもあり、「山岳事故防止の一助になれば」とキャンペーンの参加が決まった。
山岳救助隊のシャツに袖を通した弥真人君は、伊勢原山岳遭難救助隊の吉田厚貴子隊長から委嘱状とヘルメットを受け取ると満足そうな表情を浮かべた。真弓さんは「(キャラクターが)息子と同じ名前と知ってびっくりしたが、少しでも協力できればうれしい」と語った。
県警によると、昨年は統計を開始した1973年以降最多となる151件の山岳遭難が発生。大山でも過去10年で最も多い47件の事故が発生した。今年1月にも県内で8件、うち2件の死亡事故が起きており、県警は「山を甘く見ず、事前の準備や登山計画書の届けを」と呼び掛けた。
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