平塚・大磯・二宮・中井版
公開：2024年5月30日
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競技中の加藤さん（本人提供）
ポールダンスの世界大会「Ｓｏｕｌ ｏｎ
Ｐｏｌｅ 」が４月26日から28日までイタリアで開催され、めぐみが丘在住でポールダンス講師の加藤汐里さん（32）が２部門で優勝を果たした。
加藤さんは、同大会のアート部門とコンテンポラリー部門に出場。並み居る実力派を相手に情熱的なダンスを披露し、２冠を達成した。
コンテンポラリーダンスとポールダンスを融合したコンテンポラリー部門は歴史が浅く、日本国内には同様の種目が存在しないため「挑戦したかった」と強い思いを持って臨んだ加藤さん。「特に力を入れて取り組んだのでうれしい。優勝には正直びっくりした」と笑顔で振り返る。
自分を突き動かす存在
「自分を表現するのが苦手だったのに、初めて突き動かされるものに触れた」。ポールダンスとの出会いは10年以上前。長男を出産後に演技を見る機会があり、一目ぼれした。教室へ通い始めると３年目で講師に転身。「ポールダンスでやっていこう」と決意し、29歳の時に厚木市内で教室を開いた。
現在は小学６年生になった息子を育てるシングルマザーとして、両親のサポートを受けながら子育てと仕事、そして選手としての活動に奮闘する日々。コロナ禍では経営に行き詰まることもあったが、「やりたいことを貫く」という信念は曲げなかった。
「３年間の感情と思いを今回の演技にぶつけた」と、世界の頂点をつかんだ達成感をにじませる加藤さん。「これからも挑戦を続けながら、ポールダンスを広めていきたい」。みなぎる情熱を推進力に、さらなる飛躍を誓っている。
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