大磯・二宮・中井版 掲載号:2012年4月20日号
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二宮ゆかりの画家 連載第2回 二見利節(としとき)・その生涯

二見利節
二見利節

利どん

 三月がきて石井級では七人の生徒が小田原中学校を受験した。利ちゃんもそのひとりであった。先生に連れられて他の六人とともに旅館に泊まった。仲間どうしで旅館に泊まったのは、これが初めてだったと思う。二名の不合格者が出た。利ちゃんはそのひとりだった。

 高等科に進んだ利ちゃんは途中で東京に行くことになった。東京の日本橋で洋紙の卸問屋をしている岡本弥兵衛商店で働くことになったのだ。代々弥兵衛を名のる屈指の老舗で、従業員は皆昔ながらの番頭さん、小僧さん、「○○どん」と呼んでいた。利ちゃんはもちろん小僧さんで「利どん」と呼ばれていた。

 やがて、夜間の商業学校に入学すると、昼は小僧として働き、夜間の勉学にいそしんだ。生来芸術家肌の利どんは絵も好きだったが音楽も大好きだった。特にピアノは彼の望む最高のものだった。学校になれるにしたがってピアノに足が向くようになり、ついに学校に行かずにピアノのレッスンに行き始めた。このことが社長に知られて、ついに二宮に送り返されてしまった。

 これで利どんは終わりとなった。

※「二宮町近代史話」(昭和60年11月刊行)より引用

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 二宮町にアトリエを構え、創作活動に打ち込んだ洋画家二見利節(1911〜1976年)の生涯を紹介します。
 

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