町民グループ「戦時下の二宮を記録する会」が、会報誌『ひとしずく 第六号』を発行した。
1945(昭和20)年8月5日にあった二宮駅周辺の空襲と、米軍の本土上陸に備えて町内に造られた洞窟陣地に関する調査記録。機銃掃射による駅ホームや民家の被弾跡の写真、当日の様子を伝える町民の日記、この空襲で父を亡くした高木敏子さんが書いた戦争体験記『ガラスのうさぎ』などを紹介している。洞窟陣地については、昨年夏に開催された「子どもチャレンジ教室」で会のメンバーが分かり易く解説した内容を掲載した。
同会は戦争の記憶を記録に残し、後世に引き継いでいこうと2005年7月に発足。戦争体験者への聞き取りや戦争遺跡の調査を重ね、手記や日記、調査結果などを5冊の会報誌にまとめた。12年に発行した第五号「二宮の洞窟陣地」は日本自費出版文化賞の地域文化部門で入賞した。
当初の目的を達成し、メンバーが高齢化したことなどから5年前に活動に区切りをつけたが、有志数人が二宮空襲に関連する資料を収集。第六号を編集・発行した。
B5判65ページ。頒価800円。二宮町の吉田屋書店(【電話】0463・71・0321)で取り扱っている。
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