大磯を中心とする湘南が美術の世界でどのように扱われてきたかを辿る「OISO学び塾 美術にあらわれる大磯」が、7月13日と20日に町立図書館で開かれた。東京藝術大学大学美術館の熊澤弘准教授=人物風土記で紹介=が講演し、町内外から延べ80人が参加した。
熊澤准教授は、13日に歌川広重の「東海道五十三次」に描かれた大磯、20日に黒田清輝や山本丘人ら大磯で活動した画家について解説。「江戸時代の旅行ブームで宿場町の風景を描いた浮世絵版画が流行し、大磯は相模湾や高麗山、松並木などが描かれ広まった。明治以降は東海道線の開通や海水浴場の開設、政財界人の別荘建設により上流階級の避暑・観光地としての『湘南』イメージが形成された。また美術家のパトロンが住んでいたことも、美術家やその弟子が神奈川・湘南で活動する要因になった」と語り「様々な歴史の蓄積が大磯をモデルにしてきた」とまとめると、会場から感嘆の声が漏れた。
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