かつて一世を風靡した「ドライブインシアター」の復活に向けたクラウドファンディングが、4月10日にスタートした。新型コロナウイルスの感染予防啓発や映画文化の活性化などを目的とし、大磯ロングビーチの駐車場で5月以降に第1回の開催を目指している。
屋外に設置したスクリーンで自動車に乗ったまま映画を鑑賞するドライブインシアター。米国発祥で日本では1990年代をピークに流行したが徐々に下火となり、2010年に常設の「ドライブインシアター大磯」が営業を終了して以降、国内で体験する方法はほとんどない状態だ。新型コロナの感染拡大で多くの映画館が休業を強いられる中、他者との接触リスクの低い鑑賞方法として再注目されている。
コロナ対策に寄付も
クラウドファンディングを立ち上げた「ドゥイット・シアター」は、2014年の「ドライブインシアター浜松」を皮切りに、大磯ロングビーチ駐車場で16年に開催した「Suchmos DRIVE IN THEATER」など数多くのドライブインシアターをプロデュースしてきたチーム。今回は、新型コロナの感染拡大を受けて自粛を余儀なくされているエンターテイメント業界の活性化や映画・音楽体験の提供、啓発ムービーによる感染予防の周知拡大などを目的に企画した。「こんな状況だからこそ世の中を少しでも明るく照らせる体験を提供したい」と語り、開催にあたっては医療関係者のアドバイスを受けながら来場者とスタッフの安全を最重要視した対策を講じ、状況に応じて延期や中止する可能性もあるとしている。
クラウドファンディングで集まった資金はドライブインシアターの中長期的な継続と、WHOなどの新型コロナウイルス対策活動基金やミニシアター支援基金への寄付に活用する。目標金額は250万円で、8月7日まで。4月20日時点で約70万円が集まっている。
イベントの開催日や上映作品、参加方法、諸注意などについては、社会情勢などを注視しながらクラウドファンディングのウェブページ上で発表していくという。
主催者は「大磯でドライブインシアターを実施させていただいてから3年半、世の中は大きく変化しましたが、皆様に笑顔とたのしい体験をお届けできるよう、安全第一で企画・実施して参ります。応援の程よろしくお願いいたします」と話している。
ドライブインシアター大磯2020のクラウドファンディングページ【URL】https://motion-gallery.net/projects/driveintheater2020
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