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公開日:2020.11.20
不要図書で被害者支援
中郡2町と警察が初連携
犯罪被害に遭った人々の支援活動に役立てようと大磯警察署と大磯町、二宮町が「ホンデリング」で連携する。11月18日から警察署や役場などに回収箱を設置し、来庁者から不要図書の寄贈を受け付けて、その売却代金を被害者支援団体への財政支援に充てる。
ホンデリングは、本(ホン)で支援の輪(リング)を広げようと公益社団法人全国被害者支援ネットワークが2011年からスタートしたプロジェクト。活動は全国に広がり、2019年度には全国で9万6776冊が集まり、650万7457円が被害者支援に寄付された。犯罪被害によって転居を余儀なくされた人の転居費用や、被害者支援センターでのカウンセリングや法律相談の充実、二次的な被害を防止するための社会啓発セミナーの開催などに活用されている。
5カ所で受付
大磯警察署では以前から署員を対象にホンデリングを実施していたが、今回、管内の2町に協力を呼びかけたところ賛同を得られたため共同で実施する運びとなった。期間は、犯罪被害者週間(11月25日から12月1日まで)にちなみ、12月1日(火)まで。回収箱の設置場所は大磯警察署、大磯町役場本庁舎と国府支所、二宮町役場、二宮町生涯学習センターラディアンの5カ所。大磯署では期間終了後も回収箱の設置を継続するという。なお、ISBN(国際標準図書番号)のない本や個人出版の本などは回収の対象外となる。
大磯町役場本庁舎では、ロビーの一角に回収箱が設置された。担当の町民課では「事件が解決した後も苦しんでいる犯罪被害者がいることや、彼らを支える仕組みがあることを、この機会により多くの人に知ってもらえれば」と話している。
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