今年度中の全面開業を目指し大磯町が整備を進めている大磯港賑わい交流施設(愛称・OISO(オオイソ) CONNECT(コネクト))の竣工式が、12月10日に行われた。式典はこの日、大磯港周辺一帯が県内4カ所目の「みなとオアシス」に登録された登録証の交付式も兼ねた。横浜、鎌倉、箱根に次ぐ県内第4の観光都市を目指す同町にとって、大磯港が町の周遊型観光の新たな拠点となることが期待されている。
みなとオアシスは、港を核としたまちづくりを推進するための施設を国土交通省港湾局長が登録するもの。大磯港は全国で147カ所目になる。その中核となるオオイソコネクトは延床面積1006・31平方メートル、鉄筋コンクリート造2階建ての建物に漁協施設と、物品販売や飲食提供スペースのある賑わい創出施設を併設する。1階の物産店では鮮魚や地元産の野菜・果物、加工品などを販売し、2階に開業するレストランでは地元食材を使った料理が提供される。施設の管理運営は、群馬県で日本有数の道の駅を運営する田園プラザ川場が務める。式典に出席した同社の永井彰一社長は「これまでに培ったノウハウで、大磯の特色を生かした施設づくりをしていきたい」と語った。賑わい交流施設は21年2月末にプレオープン、3月末に全面開業する予定。
賑わいを街中へ
当初は2020年東京五輪・パラリンピック前の開業を予定していたが、建設地にあった漁協施設の解体工事の遅れや新型コロナウイルスの影響で工期が延びた。漁協施設は、竣工式翌日の11日から稼働。大磯二宮漁業協同組合の加藤孝組合長は「大磯産のカマスやアジは、出荷先の小田原市場でも人気が高い。物産店がオープンしたら、地元の朝どれ鮮魚を地元で販売していきたい」と期待を寄せている。
国・県・町の関係者が出席した式典で中崎町長は「大磯らしい賑わいを創り、街中へとつなぐ拠点として、町内外の人に愛される施設にしていきたい」と語り、資源・環境問題への取り組みの発信基地としていきたい考えも示した。
またこの日、国府中学校の1年生11人が「総合的な学習の時間」で大磯について調べるために大磯港を訪れ、オオイソコネクト内を見学した。
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