地場産野菜の即売会「大磯下町野菜マルシェ」が、2月20日と21日に大磯町の芦川酒店隣の駐車場で催された。コロナ禍で出荷先を失い、生産者が廃棄処分も検討していた野菜を販売できる場を作ろうと、民間有志が実行委員会を組織して初めて企画。町内外から多くの買い物客が訪れ、2日間で想定の1・5倍近くもの数を売り上げた。
地場産野菜の魅力再発見にも
緊急事態宣言に伴う飲食店やホテルの休業・時短営業などで、苦境に立たされている農家は少なくない。同マルシェは、地元生産者を支援するとともに、フードロスの削減や地場産野菜の魅力の再発見などにつなげようと開かれた。人同士の接触時間を減らすため購入する野菜を選ばせず、地場産の野菜をランダムに詰め合わせた袋を販売する方法を採用。
初日は時間前から多くの買い物客が会場に詰めかけたことから、混雑を防ぐため前倒しで販売を開始した。用意していた約100袋は1時間も経たないうちに完売。急きょ50袋を追加したが、こちらも瞬く間に売り切れた。翌日もほぼ同数を販売している。野菜を購入した80代の女性は「自分も家庭菜園をしているので、農家のやりきれない気持ちがよくわかる。少しでも助けになればと来た。地元で育った野菜を味わうのも楽しみ」と笑顔を浮かべた。
同マルシェ実行委員会の飯島輝華実行委員長は「想像を超えるお客様の数に驚きと嬉しさの連続でした。行き場を失った野菜の救済に貢献できて良かった。これからも地域経済の活性化に繋がる活動を行っていきたい」と思いを語った。
大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|