在日米陸軍司令部などが置かれているキャンプ座間の基地管理本部司令官トーマス・R・マテルスキー大佐が、3月26日に大磯町を訪れた。大佐は、大磯町と姉妹都市提携を結んでいる米国ウィスコンシン州ラシン市の出身。コロナ禍で交流の機会が失われている両市町の絆をつなごうと交流会が企画された。
大磯では姉妹都市提携を結んでいるラシン市とデイトン市へ毎年交互に交換留学生を派遣してきたが、昨年は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて中止に。状況が好転しないことから今年も実施を断念した。そんな中、キャンプ座間から大磯町国際交流協会(春田奈緒美会長)へ、大佐が故郷にホームステイした学生たちの話に関心を持っていることや、戦後に混血孤児の養育に尽力し、隠れキリシタンの遺物収集にも取り組んだ澤田美喜の記念館も見学したいと提案があったことから、今回の交流会が実現した。
コロナ禍に負けず
家族や広報室長らを伴い大磯町を訪れたマテルスキー大佐は、町役場で中崎久雄町長を表敬した後、澤田美喜記念館へ。同協会と、小学生から大学生までの「さざれ石学生英語ガイドボランティア」、町の観光キャラクターのいそべぇらが一行を歓迎した。
子どもたちは英語で一人ずつ自己紹介をした後、江戸時代の踏み絵やマリア観音、刀の鍔に隠された十字架など記念館の展示物について説明。大佐らは興味深く聞き入り、笑顔で子どもたちの解説を称賛した。見学後は2階の礼拝堂で、元ラシン市派遣学生による体験談の発表やクイズ、大佐への質問などの交流の時間がもたれた。記念品も贈り合い、大佐は「すばらしい時間をありがとう。今度はキャンプ座間に遊びに来てください」と語り、春田会長は「これをきっかけに、コロナ禍でも姉妹都市との絆を深める活動を続けていきたい」と話している。
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