大磯港に賑わい交流施設「OISO(オオイソ) CONNECT(コネクト)」と、プレジャーボートなどが接岸できるビジターバースがオープンしたことを祝う記念クルーズが4月3日に催された。町内外から多くの来場者が訪れ、相模湾の船旅と地元農水産物の買い物や食事を楽しんだ。
「港版・道の駅」として整備されたコネクトは、地元農水産物などを扱う物販エリアとレストランからなる賑わい創出施設、獲れたてのシラスなども販売する漁協施設の複合施設。昨年12月に落成し、先行して漁協施設のみ稼働していた。3日にプレオープンし、17日(土)のグランドオープンを予定している。
この日はプレオープンを心待ちにしていた来場者が開店前から行列を作り、手指消毒などの感染症対策をして入店。物販エリアに並ぶ地場産の野菜や果物、米やパン、飲料、ジャムなどの加工品などを手に取って次々に購入していった。店内には地元漁師が水揚げした鮮魚を放した生け簀もあり、加工も無料で受け付け。生け簀を覗き込み、親に魚の名前を尋ねる子どもの姿もあった。また、パンケーキや魚介を使ったパエリアなどのメニューが味わえる2階のレストランも盛況となり、海を眺めながら食事ができるテラス席が人気を呼んでいた。
長年の悲願
クルーズ船は2階建て、82トンの「Sea Friend 8」。普段は横須賀で運航している。記念クルーズは1時間ごとに6回出航し、親子連れや年配の夫婦など幅広い層が乗船して30分の船旅を楽しんだ。航行中は船から見える景色についてガイドによる解説があり、船内のモニターで大磯町のPR動画も流された。大磯町内から参加した夫婦は「4歳の子どもたちは初めての船旅だったが、とても楽しんでいた」と笑顔で語った。
大磯港周辺一帯は県内4カ所目の「みなとオアシス」に登録され、施設は町の周遊型観光の拠点となることが期待されている。中崎久雄町長は「港周辺の整備は長年の町の悲願。この日を迎えられたことをご協力頂いた多くの方々に感謝し、子どもたちが誇りを持てるまちづくりを進めていきたい」と語った。
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