ランニングでもジョギングでもウォーキングでも、自分のペースで５Kmを完走・完歩して体を動かすことを楽しもう。

　大磯運動公園で土曜日朝８時から「パークラン」を開催している。イギリスで２００４年に始まった世界共通のコミュニティーイベント。22カ国の公園や広場など約２０００カ所で行われている。地元近隣住民だけでなく、旅行や出張などで訪れた人も滞在先の会場で気軽に参加できるのが特徴。観覧するだけの人、ボランティアをしたい人も歓迎だ。

　昨年11月にパークランを開始した同公園では、12月４日に18人が参加。６人のボランティアが集まった。サンタの帽子を被ったボランティアが「ファイトー」と声援を送ると、参加者たちに笑みがこほれ、オープンな雰囲気。

　園内の周回コースを約20分で走った大磯町在住の西舘洋行さんは「コロナ禍でマラソン大会などがなくなり、この公園の辺りを走るようになった。いろいろな人と走ることができ、いい刺激になる」と汗を流した。厚木市から訪れたという大和顕一さんは、赴任先のシンガポールでパークランを始めた。「７、80人が参加し、人と出会えた。日本でももっと広がれば」と話した。誘導係のボランティアを務め、後半はランに参加した。

　２人組でウォーキングをしていたのは二宮町の80歳と70代の女性。２周目の出だしでスロージョギングを取り入れ、１時間10分を切ってフィニッシュ。記録を更新した。

「月２回ほど参加している。広い公園は気持ちがいいですね」

地域交流も

　参加費無料。初回に登録してバーコードを持てば、世界中どの会場のパークランにも参加できる。運営にあたるのはボランティア。

　同公園スタッフでランディレクターの笠尾俊文さんは「ランと称しても健康増進を図り、コミュニティーを力づけることを目的としたイベント。おしゃべりをしたり、お茶を飲んだりして交流も楽しんで」と話す。

　パークランには住友生命が協力。参加ポイントを貯めると保険料の割引があるという。県内では辻堂海浜公園と横須賀市の馬堀海岸遊歩道で開催している。

　詳細は大磯運動公園のフェイスブックを検索。