1年遅れの成人式が、二宮町のラディアンホールで1月8日にあった。対象者の約半数に相当する若者125人が参加。マスクで顔の半分を覆いながらも、同級生や恩師との再会を喜び合った。
無償出演を申し出た星槎グループの創作和太鼓集団「打鼓音」による演奏や恩師のメッセージ紹介、参加者全員に賞品が用意されたくじ引き、同級生デュオの歌の披露などが繰り広げられた。
式を催したのは、町民有志が集まった令和3年度成人祝賀会エール実行委員会。コロナ禍で昨年の成人式が中止になり、8月に予定されていた代替の集いの機会もなくなってしまった能勢純奈さんが中心となり、協賛集めなどの準備に奔走した。クラウドファンディングも実施し、支援者64人から目標金額の25万円を超える28万5500円が寄せられた。記念撮影用に制作した町のキャラクター「ニーノとミーヤ」のパネルは、今後の成人式で活用してもらえるよう、町へ寄贈した。
「想像以上に多くの方が若者のことを思ってくれていることを身にしみて実感した。皆さまからいただいたエールの気持ち、優しい思いを受け取るだけでなく、繋いでいきたい」と能勢さん。成人式には母のお下がりの振袖を着て参加した。
参加者の学生は「昨年は成人式が中止になり、落ち込んだまま保育実習に入った。11月に実習を終え、1年前よりも成長して同級生に会えたことがうれしい」と話した。
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