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大磯・二宮・中井 トップニュース経済

公開日:2022.03.04

中井産オリーブ油に金星
栽培8年目の品評会受賞

  • ファームビレッジ湘南のスタッフと中井トラ営業部長(猫)

  • 手摘みした実を24時間以内に搾油して作られるエクストラ・バージン・オリーブオイル(同社提供)

 純国産オリーブオイルの品評会で、株式会社ファームビレッジ湘南=平塚市万田=が出品した「湘南早摘みブレンド」が金賞を受賞した。相模湾を望む中井町の丘陵地でオリーブを丹精込めて栽培。一つひとつ手摘みした実を自社で搾油したオイルが評価された。



 品評会は一般社団法人静岡県オリーブ普及協会が主催した。今回が第1回目で、25団体が28品を出品。香りや後味といったオリーブオイルそのものの美味しさのほか、料理との相性、使いやすさなどが、洋食・和食・その他の3部門に分けて審査された。服部栄養専門学校理事長の服部幸應さんが審査委員長を務め、2月に結果発表があった。



 ファームビレッジ湘南のオイルはその他の部門で1位に選出。「上質で香りが強過ぎず、万能に使いやすい」「ほんのり甘い香りの中にしっかりとした苦みがある」などと評価を受けた。



湘南の風と太陽浴びる



 同社は2014年、中井町松本にある山林を整備してオリーブ農園を開いた。当初は約1500平方メートルだった敷地を徐々に広げ、現在は50倍の約7万5000平方メートルで約3000本の木を育てる。品種も増やし、ミッションやピクアルなどを栽培。5年前にイタリアから搾油機を取り寄せた。



 「日当たりと風通しを良くすることでツヤがあり、形もきれいなオリーブができる」と同社取締役の相原孝司さん。新芽が伸びる前の2月から3月にかけたこの時期、農園スタッフは剪定作業に忙しい。暖かくなる4月ごろからは、天敵のオリーブアナアキゾウムシが木の根元にいないか、毎日チェックして回る。実を食べられる心配はないが、シカに幹の皮を剝かれたり、イノシシに土を掘り返される被害はあるという。



 同社の眞壁弘一代表取締役は「湘南オリーブ振興協議会を組織する二宮町から育成の誘いを受けて8年目。金賞を獲得することができ、普及を続ける方々へ感謝している。引き続き、持続可能な地域創生を目指して湘南オリーブオイルを広めていきたい」と話す。



 2021年の湘南早摘みブレンドは完売。今年秋収穫予定分の予約を受け付けている。同社ホームページ内にあるメールフォームから問い合わせ。【URL】https://www.farmvil-shonan.co.jp/

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