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4月26日
二宮町へ移り住んだ人たちが同町の魅力や転入後に始めた事業・活動について語る座談会が、町民センターで4月17日に開かれた。「身近な自然、お金の尺度とは別の豊かな暮らし、人のつながりがある」などと伝えた。
同町と大磯町の商工会青年部が催した、まちづくりを考えるセミナー。商工会関係者と地元住民、町職員、横浜や都内の在住者、移住に関心のある人など約50人が集まった。ウェブサイト「結婚したら二宮に住もう!」の運営者で移住支援を行っている高見利和さんが進行役を務めた。
5人の登壇者が移住した動機やそれぞれの取り組みなどを説明。4年前に都内から引っ越した森山智美さんは、新規就農を目指して自然農法を研修している。荒廃した山林の整備や落花生栽培を復活させる活動などにも携わる。「オーガニック野菜と惣菜の店、子ども食堂も作りたい。土という字がプラスとマイナスでできているように、お互いに与える・与えられる助け合いのコミュニティーを築いていけたらいい」と語った。
都内で保育士として働いていた川平和代さんは、山と海があるまちに暮らすことが夫婦の夢だったという。都会生活に限界を感じ、移住体験を経て昨年4月に二宮町へ。高齢者の通院の付き添いや子どもの一時預かり、空き家になった実家の片付けなど日常のちょっとした困りごとに対応するサポートサービスを始めた。
30歳で子どもの誕生を機に、店を持つことを志したのは岩瀬遼平さん。コーヒーを入れる腕を磨きながら朝市に出店し、空き家を借りて近々開店する予定だ。「二宮には人の温かさとつながりがある。店というよりは、コーヒーのある空間を創りたい」と理想を描く。
趣味と事業の間
「町への愛着が伝わる物件紹介。ホームページを欠かさずチェックした」。座談会では、移住を後押しする不動産会社の存在があることもそう紹介された。高見さんは「移住して来る人から『二宮に可能性を感じる』と聞くようになった。趣味と事業の中間のような活動を始める人たちもいて、誰かの役に立ちたいという思いが町の雰囲気を変えつつある」と歓迎の笑みを見せた。
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