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大磯・二宮・中井 政治

公開日:2022.10.21

石川氏・磯山氏が出馬へ
11月の大磯町長選挙

 大磯町長選挙(11月22日(火)告示、同27日(日)投開票)に、前大磯町議会議員の石川則男氏(70)=東町=と、元会社役員の磯山秀夫氏(75)=西小磯=が、いずれも無所属で立候補する意向を正式に表明した。同選挙には尾白佳隆氏(70)=石神台=が出馬を表明しており、この後も追随の動きが予想される。(10月18日起稿)。

石川則男氏

 10月1日付で町議を辞し町長選に挑む石川氏は「町政に意見しようと町議になったが、町民への十分な説明がされないまま事業が進められているなど、おかしなことがまかり通っている。誤りを正すには中に入って、やり方を変えるしかない」と出馬の動機を語った。

 「透明性があり、町職員がもっと自由に自分の意見を言えて、失敗を恐れずにチャレンジできるような環境を作りたい。一人ひとりの能力が存分に発揮できれば、日本一の役場にもなれる」と持論を掲げ、そのために自身の民間での経験を生かしたいとしている。

 新庁舎整備については明治記念大磯邸園内に移す構想を示し「他にない歴史ある町の建物を有効活用すべき。現庁舎に比べて津波の心配も少ない。否定から入るのではなく、どうしたらできるかを考えたい」と述べた。駅前整備については「ほとんどの町民は、県道と町道の拡幅以外は求めていない」と反対。中学校給食については「校舎の老朽化対策を進めながらでも、再開に向けた議論を進めるべき。自校方式にとらわれず、あらためて保護者の意見を聞きたい」とし、訪問介護員や保育士の処遇改善に町独自の補助金を設ける構想も掲げた。

 石川氏は横浜国立大学経営学部卒、石油販売会社で立ち上げた子会社の代表取締役などを務め、2019年の同町議選で初当選した。

磯山秀夫氏

 「自分の考えを町民に提案し、全国へ発信するには町長になることが必要と立候補を決めた」と語る磯山氏。新庁舎整備については「高額な費用がかかる建て替えには反対。既存の民間施設への移転なども含めて、時間をかけてでも再検討すべき」とし、移転後の敷地を民間に貸し出し、公共の健康増進施設と民間の商業施設、マンションなどの入った複合施設にする案を示した。

 独自の政策として、大磯海水浴場にサンゴ礁の白い砂を敷き詰めてホワイトビーチにする構想を語り「ワイキキビーチのような海岸になれば、大磯に多くの観光客が訪れる。民泊や新しいホテルなども必要になり、地域振興につながる」とした。また地域経済の活性化のため、町民に町内の商業施設などで使用できる独自のポイントカードを発行して、町が毎月決まったポイントを振り込む案についても語った。

 このほかマスク・ワクチンフリーの推奨、若手農業者の育成による農地の後継者不足解消、子どもの教育改革などを掲げ「大磯で実践した取り組みを全国へ広げていきたい」と述べた。

 磯山氏は早稲田大学理工学部卒、総合商社などに勤め40年にわたり米国で暮らし、帰国後は2019年の参院選にN国党から沖縄選挙区へ出馬し落選。自ら立ち上げた政治団体「新党みんなの大磯」代表を務める。

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