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公開日:2022.10.28

大磯町長選
池田氏・玉虫氏が出馬へ
県議と前町議が正式表明

 大磯町長選挙(11月27日(日)投開票)に、中郡(大磯町・二宮町)選出の県議会議員・池田東一郎氏(61)=東小磯=と、前大磯町議会議員の玉虫志保実氏(63)=東小磯=が、いずれも無所属で立候補する意向を正式に表明した。同選挙を巡っては東海大学非常勤講師の尾白佳隆氏(70)と前町議の石川則男氏(70)、元会社役員の磯山秀夫氏(75)が先行して出馬の意向を表明している。(10月22日起稿)。

池田東一郎氏

 池田氏は「県議として様々な地域課題に取り組んできたが、近年は町政でしか解決できない相談や要望が多くを占めるようになった」と出馬の動機を語り、「これまでの政治経験のすべてを注ぎ込んで、大磯町を前へと進めていきたい」と力を込めた。中郡選挙区内の二宮町については「2つの町を見てきたからこそ、両方のことを考えられる。大磯町の活性化を二宮町の賑わいにつなげたい」と述べた。

 暮らしの安心と人口減少対策を訴え、子育て・教育環境の向上のため中学校給食の早期再開や給食費の無償化、有機・地産地消給食の実現、高3までの医療費支援などの構想を挙げた。また町社会福祉協議会の運営立て直しや大磯徳洲会病院との連携、介護予防のための「通いの場」の全町化、消防団の待遇改善や消防庁舎の耐震化による防災力向上などにも取り組む意欲を示した。

 役場庁舎の建て替えについては「耐震補強による現庁舎の利用継続なども含めて再検討すべき」、駅前広場整備には「現行の計画では、県道の拡幅などを求めている町民の期待に応えておらず、再検討が必要」とした。また「ボトムアップで若手の意見も取り入れる風通しの良い役場にして、町職員のやる気を引き出したい」と語った。

 池田氏は東京大学医学部卒。旧労働省を経て蔵省秘書官、国会議員秘書を務め、2015年の県議選で初当選し2期目。

玉虫志保実氏

 10月21日付で町議を辞職し、町長選に挑む玉虫氏は「町議の活動を通じて、やはり町を変えるには町長になる必要があると確信した。大磯は男性以外の町長がまだ誕生しておらず、肝心なことは男性が決定している。こうした現状も変えていきたい」と出馬を決めた。

 駅前広場整備については「緊急性のない工事をビジョンがないまま進めることには反対」と語り、安全のための路面整備工事のみで良いとした。新庁舎整備には「現庁舎は耐震性に問題があり、利用者や町職員の安全のためにも新庁舎は必要。だが規模や費用のコンパクト化を図れないかは検討すべき」、中学校給食については早期実現と無償化を目指すが「校内に食堂を設け、家庭の事情に応じて持参弁当と選択できるようにするなど柔軟性のあるシステムにしたい」とした。

 また高齢者の居場所と活躍の場づくり、交通弱者支援、学校給食や防災用備蓄のため町内農産物の自給率アップや地産地消の推進、教育の場としての農地・里山の活用などの構想も示した。

 「町役場の縦割りをなくし、課をまたいで業務に取り組む体制づくりが必要。町民も町全体を自分の家のように思って、まちづくりに参加してもらえたら」と語った。

 玉虫氏は東京芸術大学美術学部卒。2015年の町議選で初当選、18年の町長選に挑み次点、19年の町議選で再選した。

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