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大磯・二宮・中井 トップニュース政治

公開日:2022.11.11

二宮町長選 3氏の争いか
新庁舎整備など争点

 任期満了に伴う二宮町長選挙が11月15日(火)告示、20日(日)に投開票される。7日時点で立候補の意向を正式に表明しているのは、3期目を目指す現職の村田邦子氏(65)、町議で元町長の坂本孝也氏(78)、新人で社会福祉法人常務理事の三枝公一氏(55)の3人。2期8年の現町政への評価や町役場新庁舎整備、人口減少対策などが争点となりそうだ。

 村田氏は、老朽化や耐震性の不足が指摘されている現庁舎について、ラディアン周辺に新庁舎を建設し行政機能を集約させる計画を推進。財源として「庁舎整備基金を創設し、計画的に積み立ててきた」と説明する。人口減対策として、オンライン移住相談会の開催や空き家バンクの創設、中学3年までの小児医療費無償化などの実績を掲げ、給食費無償化や産後ケアの拡充などに取り組む考えを示している。

 坂本氏は、ラディアン周辺への新庁舎建設を取り止め、教育に優先して予算を使うべきと主張。将来的な小中学校の統廃合を見据え、東大果樹園跡地に学校を新設統合し、廃校になる校舎に役場を移す考えを示している。給食費無償化などの子育ての経済的負担軽減策に取り組むことで人口増を図る。町長を8年、町議を12年務めた経験と国・県などとの人脈を打ち出し「停滞した8年間を取り戻す」と訴える。

 三枝氏は、役場機能を暫定的に既存の公共施設へ移転させる考え。災害時の防災拠点としての機能を確保しながら、DX化による業務のスリム化や利便性向上を推進し、分散型庁舎も含めて移転計画を再検討する。高額の維持費がかかっている町営温水プールを閉鎖して給食費無償化などの財源に充てるなど、「限られた予算は建物ではなく、子どもや福祉、町民の暮らしのために使いたい」と訴える。

 なお同町長選の同日に、同町議会議員選挙も行われる。本紙の調べでは定数14に対し現職10人、新人5人の計15人の出馬が予想されている。

 前回(2018年)の投票率は、56・94%だった。(11月7日起稿)

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