任期満了に伴う二宮町長選挙は11月20日に投開票され、現職の村田邦子氏(65)が元職の坂本孝也氏(78)と新人の三枝公一氏(55)を退け、3選を果たした。いずれも無所属。投票率は前回(2018年)を3・82ポイント下回る53・12%だった。
移住者の増加や所得制限を廃止した小児医療費助成事業など2期8年の実績を掲げ、給食費無償化やラディアン周辺に新庁舎を含む行政機能を集約することなどを訴えてきた村田氏。開票当日は、午後10時40分頃の中間発表時点で4000票を獲得して次点の三枝氏に400票の差を付け、続く11時頃の発表で有効票のほぼ半数を占める6000票の得票が確定したことで大勢が決した。
当確の報せに選挙事務所で支持者らと万歳で喜び合った村田氏は「新庁舎整備や小中一貫教育の推進などのこれまで取り組んできた事業を、町民のご理解を頂きながら引き続きしっかりと進めていく」と決意を新たにするとともに、「二宮町は元気な高齢者が多く、若い転入者も増えてきている。皆様と一緒に、楽しく魅力ある二宮町を作っていきたい」と笑顔で3期目の抱負を語った。
三枝氏・坂本氏
子育て支援や福祉の拡充を訴え、若年層を中心に支持を広げた三枝氏は「3千を超える投票と、期間中にご支援を頂いた皆様に感謝。一方で、1万人が投票を棄権したことに対する責任を立候補者の一人として真摯に受け止めたい」とし、「今後も一町民として、市民活動レベルで町の課題について皆様と一緒に考えていきたい」と語った。
新庁舎建設に反対し、教育に力を入れる政策を訴えた坂本氏は「町民に十分に争点が伝わらず、町が静かだった」と選挙戦を振り返る。三つどもえとなり反村田票が割れたことや、支持者の高齢化などが得票に影響。「訴えてきたことが間違っているとは思わないが、町民の心を掴むことができなかった」とくやしさを滲ませた。
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