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公開日:2023.02.03

星槎国際湘南
谷川さん 全国に挑戦
高校ボクシング選抜大会

  • 関東大会の賞状を手にする谷川壽貴哉さん

 星槎国際高校湘南=大磯町国府本郷=ボクシング部2年生の谷川壽貴哉(じゅきや)さん(平塚市在住)が、1月に栃木県で開催された「第11回関東高等学校ボクシング選抜大会」の男子フライ級Aで優勝し、全国大会出場を決めた。

 足を使ったアウトボクシングを得意とする谷川さんは昨年11月の県大会で優勝し、県代表として関東へ。7人が挑んだトーナメントを制し、全国への切符を掴んだ。

 昨年6月に開催された別の関東大会でも優勝している谷川さんは「同じ選手や、下の階級から上がってくる選手と当たる可能性が高い」と対戦相手を想定した練習にも励んだという。予想が的中し、準決勝、決勝と想定していた選手と対戦。決勝では、全国のかかった一戦に「いつもと違う緊張」を感じて思うような動きができなかった場面もあったが、第2、第3ラウンドの激闘を制し、判定勝ちで優勝を果たした。「試合中は考えすぎず、練ってきた作戦と落ち着いて戦うことだけを考えていた。負けていたつもりはなかったが、判定が出た時はほっとした」と心境を語る。

 最終ラウンドでは、残り20秒から激しい打ち合いもあった。「対戦相手と『後は思いっきりやろう』とアイコンタクトがあったので、そこからは何も考えず全力でぶつかり合った」と選手同士で心が通じ合った瞬間を楽しげに振り返った。

 中学生の時は全国出場権を得たものの、新型コロナで大会自体が中止になるという、くやしい思いを2度味わった。待望の大舞台に「出るからには日本一を目指す。昨年、弟が全国で準優勝しているので、その借りを返して優勝したい」と力強く語った。全国大会は3月20日から鹿児島県で開催される。

夢を受け継ぐ

 幼稚園の頃から空手道場に通い、2度の全国優勝経験もある谷川さん。小学校6年生の時に、父の同級生で物心つく前から試合を観に行っていた松田直樹会長(元東洋太平洋フェザー級王者)のボクシングジムambio(小田原市)に入門した。練習は週6日、学校の授業を終えた後に電車でジムへ通う。休日に地元の友人と遊ぶことがたまの息抜きだ。松田会長は「攻守を兼ね備えた将来有望な選手。関東大会の反省点を生かし、ぜひ全国を取らせたい。自分が果たせなかった世界王者の夢を託せれば」と期待を込めて激励を送る。

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