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公開日:2023.02.17
中井町遠藤原
25年越し農道開通
地元の悲願 困難乗り越え
中井町遠藤原地区と県道77号平塚松田線をつなぐ「井ノ口東農道」の開通記念式典が、2月9日に催された。県が整備し、供用開始後は町に管理を移管。総事業費約9億4600万円、着工から25年の歳月が費やされた念願の路線開通に、式典に参加した地元関係者から安堵と喜びの声があがった。
この道路は遠藤原地区の農業経営近代化や営農環境の向上を図る目的で計画された総延長2082・44m、幅員6〜6・5mの基幹農道。事業費の6分の3を国、6分の2を県、6分の1を町が負担し、既存の細い農道を拡幅して舗装整備するために計1万7351・23平方メートルの用地買収が行われた。工期・工区を1期と2期に分け、当初は1998年度の着工から12年で開通する計画だった。
ところが旧民主党政権時代に行われた国の事業仕分けの対象となり、工事が中断。地元住民らでつくる県営農免農道整備事業井ノ口東地区推進協議会(尾上孝会長)が、当時の地元選出の代議士に嘆願したことをきっかけに再び国庫補助事業に採択され、工事が再開した。昨年12月14日に2期工区が供用開始され、全面開通となった。
万感の思い
井ノ口東農道で開かれた記念式典には県の担当者や戸村裕司町長、尾上会長ら同協議会の会員らが出席。晴天に恵まれ、東に横浜のランドマークタワー、西に富士山を望む絶好のロケーションとなった。県の吉田寿農政部長は「地域の皆様のおかげでこの日を迎えることができた。多くの方にご利用頂き、地域活性化や農業の持続・発展に役立ててもらえれば」とあいさつし、戸村町長も「農道が整備されたことによる地域農業の新たな展開に期待。町も引き続き支援する」と述べた。
25年にわたり地域と行政のつなぎ役を務めてきた尾上会長は「胸がいっぱいの思い。関係者の皆様に感謝するとともに、これからの地域の繫栄を見守り、農道開通の経緯を後世に伝えていきたい」と語った。式典後に同協議会の臨時会が開かれ、事業終了に伴い協議会の解散を決定。列席者から長年の尽力を労う拍手が送られた。
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